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日本政府、クローン牛の肉と牛乳について「食品としての安全性が損なわれることは考えがたい」と発表[1]
2003年4月24日: http://just-food.com/news_detail.asp?art=53894より
現在のところ、クローン動物の食品販売に対し「自主的な」禁止措置
日本政府は、クローン牛から作られた肉類と乳製品は、人間の食用として安全であると公表した。食品成分関連サイトの報告によると、日本の厚生労働省は、先週の報告書で「クローン技術に由来する肉類や牛乳からは、いかなる異常も発見されていない」とした。
3年間の研究に基づく報告書は、クローン動物から作られた食品の販売は、農林水産省が強く要請する「自主的な」禁止措置のもと、現在のところ禁じられているとして、将来問題が起こったときに対処するための制度を作ることも求めた。
厚生労働省の報告書は、1996年にイギリスで羊のドリーを誕生させたクローン技術によって作られた牛について言及している。しかし、関係者は、報告書が「バイオ技術由来の食物に対して敏感な消費者と厳しい規制で有名な国における、変革のうねり」を予兆するものとなるかについては、明言を避けた。
政府の判断に対し、賛否両論の反応
政府の判断は、賛否両論の反応を受けている。共同通信社が昨年の12月に行った調査によれば、日本にはクローン牛を育てる施設が40あり、そのうちの33が将来出荷を計画、または視野に入れており、政府の発表は朗報である。一方、そのような商品の市場参入を認める世界初の国になることに一歩近づいたのでは、と懸念する人も多い。
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